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内科・外科・糖尿病内科・消化器内科・肛門科・内分泌内科・リハビリテーション科

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糖尿病専門医、外科専門医

痔核硬化療法ALTA treatment

痛みのほとんどない内痔核硬化療法(ALTA療法)

ALTA療法とは、「ジオン」という注射剤で、脱出を伴う内痔核(排便時に出てくる、あるいは普段から出たままになっているようないぼ痔)に対して、注射による治療を可能にしたものです。ジオンを正確に(4点注射法)注射するには技術を要しますので、ALTAによる硬化療法の講習を受けた医師が在籍する施設でないと治療ができません。

ジオン注の使用資格について

内痔核硬化療法剤ジオン(ALTA)注は、投与手技である「四段階注射法」の難易度と合併症回避の観点から、使用に際しまして、「肛門領域に精通した医師」で、なおかつ注射手技講習会の受講が当局の指導により義務づけられております。

講習会の受講資格ですが、日本大腸肛門病学会に所属し、原則として過去3年間の肛門疾患(痔核、痔瘻、裂肛)の手術経験(助手としての経験も含む)を50例以上有する医師とさせていただいています。
なお、手術件数を満たさない場合には以下の2項目を考慮いたします。

1. 日本大腸肛門病学会の認定施設において1年以上の修練期間を有する者
2. 日本大腸肛門病学会の認定施設での修練期間が1年間未満の場合は四段階注射法 講習会を受講した日本大腸肛門病学会指導医の下で肛門診療にあたる者


治療法

「脱出を伴う内痔核」にALTAを投与して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に固着・固定させる治療法です。
痔核を切り取る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射をするので「傷口から出血する」「傷口が傷む」というようなことはなく、日帰りの処置も可能です。

ALTA注  ALTA注の有効成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸というものです。
       ・硫酸アルミニウムカリウム…出血症状や脱出症状を改善する
       ・タンニン酸…硫酸アルミニウムカリウムの働きを調節する

治療の流れ

治療の時に「肛門鏡」という器具を使って痔核を診やすくするために、まず最初に麻酔を行います(一般的に肛門部、または腰部に麻酔をします)。

1つの痔核に対して4箇所に薬液を分割して注射し、十分に浸透させます。
複数の痔核がある場合にはそれぞれに対して同様に注射します。
この投与法は、一般に「四段階注射法」と言われています。

投与後、しばらくすると出血は止まり、脱出の程度も軽くなります。
1週間から1ヶ月前後で投与された部分が小さくなり、脱出や肛門周囲の腫れもひいてきます。退院後もしばらく通院し、治療経過を確認することが必要です。

治療のメリット・デメリット

どんな治療法にも、良い面と悪い面があります。
治療法を決定する際には、医師とよく相談しましょう。

  • メリット

・一般的に結紮切除術と比べて痛みや出血が少なく、治療期間も短いため、身体的・精神的負担が軽減されます
・日帰り治療が可能です
・治療費が結紮切除術の1/3〜1/2程度(保険診療の場合)で、経済的負担が軽減されます(施設により費用は異なります)

  • デメリット

・結紮切除術に比べ再発率が高いとされており、再発の可能性はゼロではありません
・外痔核には効果がなく、すべての痔核に向いているわけではありません。
・ALTAを患部に注射する手技(四段階注射法)は難度の高い技術のため、この技術の教育を受けた医師が在籍する施設でないと治療ができません。どの病院でも気軽に受けられる治療法ではありません

治療についての注意

  1. 禁忌:以下の方々は、薬剤の特性上、治療が受けられません
    ・妊娠している、または妊娠している可能性のある女性
    ・授乳中の女性
    ・小児(15歳未満)
    ・透析治療を受けている方
    ・嵌頓痔核の方
    ・リドカインに対して過敏症の既往がある方
     (リドカインを含むALTA製剤を使用する場合)
  2. 慎重投与:以下の方々は、薬剤の特性上、治療にあたっては主治医とよくご相談ください
    ・腎障害のある方
    ・高齢者または全身状態が不良の方
    ・心刺激伝導障害のある方(リドカインを含むALTA製剤を使用する場合)
    ・重症の肝機能/腎機能障害のある方(リドカインを含むALTA製剤を使用する場合)

治療後の経過

1)以下のような普段と違う気になる症状(副作用)がおこる可能性があります。
治療後は十分に注意し、もし症状が現れたらすぐに受診してください。

  ・発熱(10日〜2週間以内)
  ・頭痛
  ・気分不快(吐き気・食欲不振)

2)ALTA療法を受けた後に他の医療機関で直腸肛門の診察を受ける際には、ALTA療法を受けた旨を必ず医師に伝えてください(注射した部分が硬くなるため、ガンと誤診される可能性があるため)

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